009 RE:CYBORG」(2012年)に続いて、“肌に最も近い プロダクトデザイン”をコンセプトに、シンプルでユーモアのあるデザインを発信し続けているジュエリーブランド、JAM HOME MADE。そんなJAM HOME MADEのクリエイティブディレクターであり、「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」の劇中で島村ジョーが身に着けている腕時計をデザインした増井元紀氏と、メガホンを取った柿本広大監督に、今回のコラボに関して話をうかがった。
僕は腕時計と服でコラボしよう、という話を聞いていて、キャラクターデザインに反映していったので、まさに齋藤将嗣さんとのコラボといいますか、齋藤さんとJAM HOME MADEさんで、このキャラクターを作って頂いている感じがすごく良かったです。通常アニメの現場で、腕時計とかそういったものをデザインして進める場合、割と当たり障りなくオーソドックスな感じになりがちなんですけど。多分そういう部分をこだわって作らないとお客さんの期待に応えられないところもあると思うんです。今回、増井さんにデザインして頂けて本当に良かったです。
今回、アニメの制作段階からの企画だったので。ジョーの事とか「加速装置」とか、僕の中にも妄想があったりして。「島村ジョーが腕時計をつけていたらどんな風になるんだ?」「加速する瞬間に時計ってどう動くのか?」とか。最終的には彼をイメージしてというより、「彼がつけていたらこうなるだろうな」と。文字盤は数字が逆になっていたり。JAM HOME MADEのクロノグラフの秒針は赤なんですけど、ジョーが着けていたら加速装置を繰り返して、ちょっと褪せてオレンジになるんじゃないかとか。
ショーン・コネリーが演じるジェームズ・ボンドが映画で着けていた腕時計がロレックスのサブマリーナで、劇中でベルトをNATOの腕時計のベルトに変えていた事があって、それが今は“ボンドモデル”って定着している。今回の腕時計もそういう風になって欲しいなと思っています。ジョーが身に着けているものがたまたまJAM HOME MADEで、ジョーが着けていたらだんだん文字盤もひっくり返っていって、赤だった秒針もオレンジに変わっていった・・・・・・みたいな。
『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』Blu-ray&DVDの発売を記念して、JAM HOME MADEから新商品が発売。 本編で主人公、島村ジョーが身に着ける服を再現できるステンシルプレート2種類と、18金とダイヤモンドを使用して「009」のロゴを イメージして作られたネックレスが発売。