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マンガを「萬画」にしたら、ギネスになった。

ヒーローの活躍と哀しみを描いた。お江戸八百八町の日常を、人情を、事件を描いた。ハチャメチャなギャグを、知性を描いた…。ジャンルにとらわれず描いたら、総作品数は770タイトルを数えた。マンガはいつしか「萬画」となり、「ひとりの著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として、あのギネス世界記録にも認定された。きらめくミリオンアートの数々を眺めてほしい。

萬画宣言

 

一、萬画は万画(よろずが)です。あらゆる事象を表現できるからです。

 

一、萬画は万人の嗜好にあう(愛されるし、親しみやすい)メディアです。

 

一、萬画は一から万(無限大の意も含む)のコマによる表現です。従って萬画は、無限大の可能性を持つメディアである、とも言えるでしょう。

 

一、萬画を英語風に言えば・・・Million Art。
Millionは百万ですが、日本語の万と同じく「たくさん」の意味があるからです。頭文字を継げれば、M・Aです。

 

一、M・Aは即ち“MA”NGAの意。

1989年、『マンガ日本の歴史』の描き下ろしスタートにあたって、マンガに新たな定義が必要だと考えた石ノ森章太郎は「萬画宣言」を発表。自らの職業を「萬画家」と称しました。

「一人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として「ギネス世界記録」に認定

 

「萬画」という呼称を発明するほど多種多様なジャンルを描いてきた石ノ森章太郎。
生誕70周年を迎える2006年に刊行が開始された「石ノ森章太郎 萬画大全集」(角川書店)は、
全500冊で770作品、総ページ数12万8,000という他に類を見ない規模で、
2008年「ひとりの著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として
ギネス世界記録に認定されました。

青春を過ごしたトキワ荘にはやはり強い思い入れが。
石ノ森先生が「白い原稿用紙だと目がチカチカする」と発明した薄青色の原稿用紙。