「星の子チョビン」第1回

僕にも二人の男の子がいて、育児にもなるべく積極的に参加をして育ててきました。子供たちと接して、初めて子供の目線で何を好むのかを理解出来たりします。この世に生まれて、まず最初に子供たちが好きになるキャラクターは、恐らく「アンパンマン」です。これはきっと、日本全国の子供たち共通なのではないかと思うほど、どの子供たちも、このキャラクターを通っていきます。シンプルなデザインで、シンプルな物語、そして、バイキンマンを始め、キャラクターが多数登場することが子供たちの心にヒットする要因だと勝手に考えました。

 

アンパンで出来た自分の顔を、お腹を空かした人にちぎってあげる行為など、大人が見たら残酷に映ることでも子供たちには大喜び。幼年期の子供たちの多くは、この「アンパンマン」を経て、「ドラえもん」に移行していきます。僕も少年時代、「ドラえもん」は夢中になって読んだので、子供たちの気持ちは良くわかります。

ここから、男の子たちは仮面ライダーやクレヨンしんちゃんに、女の子たちはセーラームーンなどに分岐していくのですが、男の子も女の子も、夢中になれる最強キャラクターは、先に挙げた二大キャラクターでしょうね。前振りが長くなりましたが、石森作品には、言わずと知れた「仮面ライダー」が、少年たちを熱くさせたヒーローとして君臨しておりますが、もっと小さな子供たちの心をくすぐるようなキャラクターがあっていいんじゃないかと思っていたのです。そう思って考えたら、あったんですよ。そういうニーズがあったら、こんなに的確に当てはまる素敵な作品はありません。

 

それが「星の子チョビン」です。妖精の星フェアリースターが悪党ブルンガに乗っ取られ、母と共に脱出をした、フェアリースターの王子様チョビン。しかし、母とは生き別れてしまい、地球のトンカラ森にたどり着き、少女ルリの家に住むことになります。森の動物たちと共に、母親を見つけ出し、父から託された「星のしずく」をフェアリースターに持ち帰り、悪党に立ち向かってゆく物語。こう簡単なあらすじを書いていくと、数々の正義の味方を描いてきた石森らしい設定だと改めて気付きました。