クラブサンデー、サンデーうぇぶりにて無料配信されている「幻魔大戦Rebirth」も第25話となり、ますます盛り上がってます!
主人公 東丈は姉 三千子を救えるのか!?ダミアンとの戦いの行方は!?
幻魔大戦Rebirthとは
ここで、幻魔大戦Rebirthをこれから読み始める方に簡単にご紹介します!
そもそも、幻魔大戦は、原作:平井和正、作画:石ノ森章太郎の協力タッグで
描かれたマンガ作品や平井先生の小説などです。
この幻魔大戦を原作とし、新たに連載されているのが、「幻魔大戦Rebirth」です。
脚本は、平井和正先生の愛弟子とも後継者とも言われている七月鏡一。
漫画は、石ノ森章太郎先生のアシスタントを務めていた早瀬マサト・石森プロ。
この次世代の二人によって、時代を超え、時空を超え、新たな幻魔大戦が幕を開ける。
原作に登場したキャラクターやエピソードも数多く登場し、原作同様超能力、頭脳を駆使した戦いが繰り広げられております。
幻魔大戦Rebirthってどうやって作られてるの?
今回は、幻魔大戦Rebirthがどのように作られているか、少しだけご紹介します。
まずは、七月さんより、シナリオが上がってきます。
原作の小説、マンガを知り尽くした七月さんのシナリオは奥が深く、時間、場所、キャラクターの関係など幻魔大戦の世界観を頭の中で完璧に構成し、文字に落とし込まれている事を感じます。
そして、それを元に早瀬さんがネーム(仮の絵)を作成します
こちらのネームは石ノ森先生の構図や表現を踏襲しつつ、今の石森作品として漫画で表現されております。
そしてここから、七月さん、早瀬さんが直接顔を合わせて、一コマ一コマ、確認修正を行って、意見を交わした上で、現在のマンガとなっております。
大宇宙の破壊者“幻魔”と戦い続けるベガ、丈たちの新たな戦いをぜひご一読ください。
早瀬マサト コメント
幻魔大戦」は週刊少年マガジン誌上で、SF作家の平井和正先生と石ノ森章太郎先生が初タッグを組んだ作品です。のちの単行本では「平井和正・原作 石ノ森章太郎・画」となっています。しかし連載時には平井先生と並んで、原作表記に「いずみ・あすか」が併記されていました。いずみ・あすかというのは、泉鏡花をもじって作った石ノ森先生の変名でした。そのせいか主人公の東丈とお姉さんの東三千子との関係に、石ノ森先生とお姉さんの由恵さんの影響があるように思われます。漫画家になる夢を反対する家族の中で、唯一味方となって応援してくれたのが姉の由恵さんでした。
意欲作として執筆された「幻魔大戦」でしたが、発表時1967年には・・まだ早すぎたのか、打ち切りの憂き目に会う事になりました。巨大な月が地球に大接近するという、幻魔の圧倒的な力の前に人類の滅亡が示唆されて終了となります。
その後、1979年に平井先生が単独で小説として発表した、角川文庫版「幻魔大戦」全20巻が大ベストセラーとなった事からも、やはりマンガ版は早すぎたのでしょう。
1983年には角川映画の初アニメーション作品となった際にも、同時期に公開された数々のアニメーション映画をおさえ、首位の興行成績となっています。この時のキャラクターデザインは、当時新進気鋭の大友克洋先生でした。
さて、マンガ版の「幻魔大戦」ですが、私自身、打ち切りとなった以降の展開が気になって仕方ありませんでした。2005年頃、平井先生にお会いした時にも、開口一番、それを訊ねました。
当時はその先のシナリオも書いたとの事でしたが、もう記憶にはないとの返答で、ガッカリしたものの、その時紹介されたのが七月鏡一さんでした。七月鏡一さんは平井先生が全幅の信頼をおくマンガ原作者です。その縁から現在、七月さんと組んで「幻魔大戦Rebirth」を描いています。私自身読みたかったマンガ版の続編です。
平井先生も石ノ森先生も鬼籍に入られてしまいました。しかし作品が生きているうちは、その作家の魂は生き続けると信じています。
いつか平井先生や石ノ森先生と再会した時、「まァ、よくやったな」と褒められるべく頑張ります。読んでくださる方がいてこその作品です。
どうぞよろしくお願いいたします。