人智を超えた異能を持ち、太古より人類の歴史を操ってきた存在。かつてルーシー・ダベンポートの父であるティモシー・ダベンポートが彼らに付けた呼称は「ブレスド」である。
人類初期化を目論むエンペラーとの戦いから数年後。指導者エンペラーを失った“ベデネィクトス(通称「ブレスド」)”たちは、静観派と報復派に分裂していた。そしてゼロゼロナンバーサイボーグの殲滅を誓う報復派は、ひそかに来たる時を待っていた。
ある日、穏やかに過ごす009/ジョーの前に、カタリーナの三つ子の妹・コンスタンサと名乗る人物が現れる。コンスタンサはベネディクトス内の静観派であり、009に危機を知らせに来たのだという。
とき同じくして、006/張々湖が営む中華料理店が破壊された。各地のゼロゼロナンバーサイボーグたちも同様に襲撃を受ける。後に残されていたのは、報復派ベネディクトスである、カタリーナのもう一人の妹・クラリーサからの宣戦布告メッセージであった。
ギルモアのもとに集結した009らは、報復派ベネディクトスの精鋭”プリフィケイショナーズ(浄化者)”の存在を知る。彼らの使命は、人類初期化作戦を生き延びた人々を”浄化”し、巨大円盤で冷凍睡眠状態にあるエンペラーの母、女帝・マムの覚醒に備えることにあった。
背後に見え隠れする、宿敵ブラック・ゴーストの影・・・・・・。束の間の平和を再び奪われたサイボーグ戦士たちは、戦いの地へと帰還する。
ベネディクトスにおいて報復派の中心人物であり、表立って戦闘行動を指揮する立場にある。
思考強制能力を利用して、ブラック・ゴーストにも幹部として入り込んでいる。
カタリーナの三つ子の妹。
磁力による浮遊/磁気嵐/周囲の物体の高速射出などの攻撃能力を有する。自らが定めた基準にのみ従い、命令を無視して行動する。
エンペラーを父のように慕っていた過去がある。
戦闘開始から徐々に筋力が増して、最終的に身長約2メートルの鋼の肉体となる。普段はおとなしい性格だが、戦闘時は肉体露出と筋力に比例してテンションも急上昇し、性格も挑発的になる。エンペラーとの間に浅からぬ過去を持ち、彼のために必ず仇を討つ強い覚悟を抱いている。
相手が持つテクノロジーを解析し、それを自らのものとして再現するために武装開発していた。プロフェッサーの兄。だが復讐心だけを理由に計画に参加したわけではなく、弟・プロフェッサーを超えたゼロゼロナンバーサイボーグへの技術的な挑戦という意味合いも大きい。
ベネディクトスの女帝。エンペラーの母。太平洋に沈む巨大円盤の中で冷凍睡眠状態にある。報復派のベネディクトスたちは、高位の能力を持つマムの覚醒を迎える前に、人類の浄化を決行したいと考えている。